収録曲
01HOT STUFF
音のすき間を生かした、タイトでファンキーな曲。ミック・テイラーの後任者探しをしながらレコーディングを進めていたなかでの一曲で、リード・ギターは元キャンド・ヒートのハーヴィー・マンデルを起用。シングル「愚か者の涙」のB面としても発売。
02HAND OF FATE
ギターのコードを組み合わせたようなリフを軸に、ストーンズが得意とするミディアム・テンポで聴かせるナンバー。チャーリー・ワッツの少し緩めなドラムも絶妙のマッチング。まるでミック・テイラーが弾いているかのように、メロウなソロを聴かせるのは、ウェイン・パーキンス。
03CHERRY OH BABY
ストーンズが真正面からレゲエに挑んだ記念すべきナンバー。リズムにタメを効かせ、じっくりとコクを感じさせる仕上がり。オルガンのフレーズなども朴訥さを醸し出している。オリジナルはジャマイカ国内だけでも40万枚以上のセールスを記録したというエリック・ドナルドスンの曲。
04MEMORY MOTEL
ミックとキースのデュエットによるミディアム・テンポのラヴ・ソング。特にミックと絡むキースのヴォーカルはセンチメンタルで泣かせる名曲。エレクトリック・ピアノをキース、ピアノをミック、シンセサイザーをビリー・プレストン、ギターをウェイン・パーキンスとハーヴィー・マンデルが担当。
05HEY NEGRITA
アタマの拍子がズシリと重いファンキー・ミュージック。ミックとキースの共作だが、この時点ではミック・テイラーの後任ギター候補生の1人でしかないロニー(ロン)・ウッドが完成に大きく貢献。ビリー・プレストンのさりげない味付けも良い。
06MELODY
ジャジィなナンバー。ビリー・プレストンがこの曲のインスピレーションを与えたというだけあって、ピアノ、オルガンで大活躍。チャーリー・ワッツがジャズ愛好家として後年よく知られることになるが、ここでの彼のプレイはその片鱗を見せている。
07FOOL TO CRY
ストーンズの極上ソウル・バラードで、1976年4月にシングル・カット。イントロのエレクトリック・ピアノはミック。ピアノ、シンセサイザーはニッキー・ホプキンス。情けない男の悲しさを、ミックがファルセット・ヴォーカルで深い味わいを出している。ミックもお気に入りの曲らしい。
08CRAZY MAMA
ストーンズ節炸裂のへヴィなロックンロール・ナンバー。ミックの凄まじいシャウト、キースのオーヴァーダビングよるギターにミックのギターも加わったトリプル・ギター、ビリー・プレストンのピアノ、そしてソウルフルなビリーとロンのコーラス、と迫力満点の出来。