ガイドコメント
『461オーシャン・ブールヴァード』と『安息の地を求めて』リリース後、1974年7月と12月に行なわれたライヴの模様を収録した作品。75年発表。復帰後の楽曲は収録されていないが、傑作ブルース・アルバムに仕上がっている。
収録曲
01HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN
1974年7月19日、ロング・ビーチ・アリーナでのライヴ録音。デレク&ザ・ドミノズでも採り上げていた名曲のタルサ・トップス・ヴァージョン。ここでのクラプトンはヴォーカルよりもギターに歌わせている。ジョージ・テリーとのインタープレイもファン必聴の熱演。
02PRESENCE OF THE LORD
1974年7月20日、ロング・ビーチ・アリーナでのライヴ録音。ブラインド・フェイス時代のクラプトン流ゴスペル・ソングがイヴォンヌ・エリマンとのデュエットで蘇る。楽曲の個性を強調した編曲が良い。インストゥルメンタル・パートでの饒舌なギター・ソロも圧巻。
03DRIFTING BLUES
1974年7月20日、ロング・ビーチ・アリーナでのライヴ録音。チャールズ・ブラウンのブルース曲をアコギでカヴァー。エレキに持ち替えてからのスライド・ギターも光る。「ランブリング・オン・マイ・マインド」が挿入される自由奔放な展開のセッションもクラプトンらしい。
04CAN'T FIND MY WAY HOME
1974年7月20日、ロング・ビーチ・アリーナでのライヴ録音。ブラインド・フェイス時代のスティーヴ・ウィンウッドの珠玉のバラードをイヴォンヌ・エリマンとのデュエットでカヴァー。クラプトンのアコギでのソロも魅力的だが、ジョージ・テリーのリード・ギターも光る。
05RAMBLING ON MY MIND
1974年12月4日、ロンドンのハマースミス・オデオンでのライヴ録音。ロバート・ジョンソンの名曲のヘヴィなミディアム・スロー・ヴァージョン。ギブソン・エクスプローラーでのクラプトンのソロはこの時期を代表する名演。貫禄さえ感じさせるヴォーカルも良い。
06FURTHER ON UP THE ROAD
1975年6月28日、ニューヨークのナッソー・コロシアムでのライヴ録音。ボビー・ブランドやフレディ・キングでおなじみの名曲をカヴァー。ミディアム・アップのシャッフル・ビートに乗って、若き相棒ジョージ・テリーと共にギター・ソロをたっぷりと楽しませてくれる。
録音
(1)〜(4)74.7 (5)74.12 (6)75.6