ガイドコメント
1973年ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行なわれたライヴを収録した2枚組。映画化された彼らのドキュメント映画『狂熱のライヴ』のサウンドトラックでもある。
収録曲
[Disc 1]
01ROCK AND ROLL
1973年7月のM.S.G.公演でライヴ録音された『IV』収録の人気曲。プラントはキーを下げて歌っているものの、全力で突っ走ってみせるボンゾをはじめ、バンドの演奏は充分に強力。得意のダック・ウォークを披露したペイジのギター・ソロも楽しめる。
02CELEBRATION DAY
1973年7月のM.S.G.公演でライヴ録音された『III』収録曲。映画『永遠の詩』では使われていないが、このライヴ・ヴァージョンは悪くない。スタジオ版よりも速いテンポでパワフルな演奏を披露。ボンゾとペイジのプレイがバンドを荒々しく引っ張っている。
03THE SONG REMAINS THE SAME
1973年7月のM.S.G.公演でライヴ録音された『聖なる館』収録曲。スタジオ版と同じくボンゾの力強いドラミングがバンドを牽引する。ダブルネック・ギターに持ち替えたペイジのプレイも素晴らしい。ライヴならではの臨場感も味わえる熱演の貴重な記録。
04RAIN SONG
1973年7月のM.S.G.公演でライヴ録音された『聖なる館』収録曲。ペイジの繊細なプレイとジョーンジーのメロトロンが幻想的な雰囲気を演出し、ボンゾの雪崩のようなドラミングがドラマティックな展開を先導する。プラントのヴォーカルも安定している。
05DAZED AND CONFUSED
1973年7月のM.S.G.公演でライヴ録音された『I』収録曲。27分間の長丁場だから、聴きどころも多い。左右に振られる弓弾きギター、ギターvsドラムス、ギターvsヴォーカル、「花のサンフランシスコ」の引用など、ライヴならではの演奏が楽しめる。
[Disc 2]
01NO QUATER
1973年7月のM.S.G.公演でライヴ録音された『聖なる館』収録曲。ジョーンジーのエレクトリック・ピアノによる夢幻的なイントロからペイジの華麗なギター・ソロまで、すべての要素が奇跡的なタイミングで絡み合った最良のパフォーマンスが堪能できる。
02STIRWAY TO HEAVEN
1973年7月のM.S.G.公演でライヴ録音された『IV』収録曲。あの名曲のリリカルな抒情とドラマティックな展開がライヴならではの臨場感でスリリングに再現される。この曲をライヴで聴くのはやはり特別な体験だ、ということは観客の歓声からもよくわかる。
03MOBY DICK
1973年7月のM.S.G.公演でライヴ録音された『II』収録曲。ロック史上に残る秀逸なギター・リフに続いて、ボンゾの超人的なドラム・ソロが披露される。長いドラム・ソロは退屈だと言う人もいるけれど、ドラムスという楽器を理解していれば、充分に楽しめる。
04WHOLE LOTTA LOVE
1973年7月のM.S.G.公演でライヴ録音された『II』収録曲。ここでのこの名曲の“異次元ポケット”からは「クランジ」や「Let that boy boogie-woogie」が引きずり出されている。演奏そのものも見事だが、テルミンを使ったパフォーマンスなども楽しい。