ガイドコメント
1970年にリリースされ、一躍彼の存在を世に知らしめた名曲「君の歌は僕の歌」を収録した2ndアルバムが紙ジャケットにて登場。彼の出世作となったオリジナルに3曲を追加して発売。
収録曲
01YOUR SONG
02I NEED YOU TO TURN TO
初期のエルトンが愛用していたハープシコードをフィーチャーした、バロック調のアレンジによるラブ・バラード。“guardian angel”という言葉を使った古風なニュアンスのある歌詞にもよく似合っている。ポール・バックマスター編曲によるストリングスも素晴らしい。
03TAKE ME TO THE PILOT
04NO SHOESTRINGS ON LOUISE
米国南部のフィーリングを漂わせたエルトン流ゴスペル・ソング。当時最新のスワンプ・ロックの世界をスライド・ギターをフィーチャーしたアーシーなサウンドとゴスペル・クワイア調コーラスで表現し、雰囲気を盛り上げる。米国南部の生活を幻視した歌詞も面白い。
05FIRST EPISODE AT HIENTON
古風なタッチのピアノが過去の世界へと聴き手を誘うバラード。テルミン仕様のシンセサイザーの音色も良い。バーニー・トーピンが生まれ育った、リンカーン州での少年時代の想い出を綴った歌詞も泣かせる。2ndアルバムの中では最も地味な曲だが、佳作。
06SIXTY YEARS ON
暴力的なまでに劇的なストリングスによるイントロに驚かされるバラード。スパニッシュ・ギターが誘う異国情緒あふれる中世的なムードも魅力的。間奏のオーケストレーションはまさに圧巻で、ドラマティックな曲想は初期のライヴでもハイライトのひとつだった。
07BORDER SONG
08THE GREATEST DISCOVERY
若き詩人バーニー・トーピンの才能を思い知らせるバラード。まだ幼い兄の眼を通して弟が生まれる日の情景を描いた歌詞が素晴らしい。その歌を“The Greatest Discovery”と名づけるユーモアのセンスも秀逸。若きエルトンの瑞々しい歌声も胸に沁みる。
09THE CAGE
サザン・ソウルの影響を感じさせるファンキーなR&Bソング。ホーン・セクションを導入した賑やかなサウンドは、内省的なバラードが多い2ndアルバムでは異色だった。家畜の眼を借りたかのような歌詞は、バーニー・トーピンの“南部幻想シリーズ”のひとつといえる。
10THE KING MUST DIE
ホーン・セクションとストリングスをフィーチャーしたドラマティックなバラード。徐々に雰囲気を盛り上げていくエルトンのソウルフルなヴォーカルとダイナミックなピアノが素晴らしい。聴き手に強烈な印象を残す意味深な歌詞もバーニー・トーピンならでは。
11BAD SIDE OF THE MOON
12GREY SEAL
13ROCK N ROLL MADONNA