95年のデビュー曲「ミスターU.S.A.★」から「Stop the music」までのシングル曲を収録した96年発表のファースト・ベスト。ティーンならではの元気さ弾けるパフォーマンスが楽しめる。その後ユーロビートやR&Bといったカッコイイ路線にたどり着く安室ちゃんの“ソロ前夜”を知るにうってつけの一枚。
安室奈美恵のヒット曲をピアノだけで奏でたアルバム。大半を占めるのがミリオンセラーを連発した90年代の楽曲。アレンジは違えど、イントロを聴くだけであの時代に連れ戻される感覚がある。90年代に青春時代を過ごした人なら、リラックス効果のほか、思い出補正効果も期待できそう。
2018年9月での引退を発表した安室奈美恵の名曲をオルゴール・アレンジした20曲を収録。オルゴールというシンプルな音楽だからこそ、1曲ごとに青春時代を懐かしみながら聴いてしまう。メロディの心地良さはアレンジに関わらず変わらないということもあらためて感じさせてくれる、癒しの一枚。
2018年9月16日のデビュー25周年記念日に引退する安室奈美恵のオールタイム・ベスト・アルバム。92年発売のデビュー曲「ミスターU.S.A.」から2017年発売の「Just You and I」までの45曲に加え、パッケージ初収録となる「Christmas Wish」、新曲全6曲を含む全52曲を収録。キュートかつ艶やかな美声に魅了される。
タイトル曲は、沢尻エリカ主演の日本テレビ系ドラマ『母になる』の主題歌。ドラマのために制作された一曲で、包み込むような柔らかいストリングスとピアノを従え、恋愛関係ともとれる母と幼い子との関係をエモーショナルに歌う。カップリングはコンタクトレンズブランド「ReVIA」のCMソング。★
映画『デスノート Light up the NEW world』主題歌「Dear Diary」と挿入曲「Fighter」のシングル。「Dear〜」は映画のEDをかざるにふさわしい感動的で壮大なバラード。圧倒的にやさしい歌声にうっとり。「Fighter」は自分をアップデートし続ける彼女ならではキレキレのダンス・ポップ。
2016年に開催のオリンピックにあわせて発売された“NHKリオ2016放送テーマソング”は、大きな舞台を成し遂げ、表彰台に上る人にも、涙を流す人にもふさわしい力強くスケールの大きな一曲。6分弱という長尺のなかで、曲は変化し続け、さまざまな表情を見せる。★
トレンドセッターというよりは唯我独尊、完全に独自のスタンスで発信し続けている安室奈美恵によるシングル。ベースミュージックやグライムの影響を感じさせる「Mint」は、しかしあくまでJ-POPとして聴かせる絶妙なサウンドメイクがなされている。ハッピーハウスな「Chit Chat」も◎。
当然のように1位を獲得したアルバム『_genic』をはさみ、シングルとしては1年ぶりにリリースされた43枚目。プライドを持って生きることを歌い上げるミディアム・ナンバーだ。どんな歌であろうが、彼女が歌えば圧倒的な説得力を持つ。そんな無双状態をあらためて印象付ける。★
全曲未発表ながら、まったくお構いなしの閃きと強気に満ちている。初音ミク、デヴィッド・ゲッタとのコラボも軽々やってのけ、“こっちよ パパラッチ 今日も私はファンタスティック”と歌うディーヴァの風格に圧倒されるばかり。80〜90'sリバイバルを狙いつつ、現代のスマートさも活き活きと。★
毎度ながら安定の安室クオリティをキープしつつも、近年の安室サウンドの傾向である“本格R&BとJ-POPとの折衷”はさらに洗練されている印象。本場US志向なだけでない、独自のR&Bを開拓しつつある昨今の彼女のキャリアをアップデートするに十分な力作。
自身初となるバラード・ベスト。ヴァイオリニストの葉加瀬太郎を迎え、壮大かつドラマティックに展開される「CAN YOU CELEBRATE?」と、「SWEET 19 BLUES」は新たにヴォーカルを収録。バラディアーとしての彼女の繊細なヴォーカル・テクニックはもちろん、その感情表現の豊潤さに圧倒される。
通算36枚目、約2年ぶりのシングル。タイトル曲は安室奈美恵を迎えた、辛辣な歌詞と緊張感のある二人の歌声、疾走感あふれるエレクトロ・サウンドが絶妙にマッチしたダンス・チューン。カップリングには大橋トリオがプロデュースした「桔梗が丘」、ゴンチチが演奏に参加した「青空傘下」を収録。
映画『抱きしめたい-真実の物語-』の主題歌となっているタイトル曲は、ミニマルなハープの音色が印象的なミディアム・ナンバー。カップリングの「Neonlight Lipstick」はコーセー「ESPRIQUE」のCMソング。トリッキーなサウンドのムリめなメロディを歌の力で一気にポップに転化する。★
2012年でデビュー20周年を迎えた安室の10作目は、エレクトロ・ハウスやEDMなど、ダンス・ミュージックのトレンドを積極的に導入した先鋭的なトラックが並ぶ。シンプルな歌ものは少ないが、“攻め”の姿勢を明確に打ち出した野心作と言える。ヴォーカルも妖艶で独特の色香が漂う。
1年ぶりとなるシングルは、エクスペリメンタルなビート・ナンバー「Big Boys Cry」と幻想的なバラード「Beautiful」の両A面。いくつかのエキゾチックなフレーズのループをモザイク状に配した「Big Boys Cry」は、実験性とポップさを掛け合わせ、ミュージカル的な高揚感を演出する。★
9枚目のオリジナル・アルバム。当然のごとくクオリティはめちゃくちゃ高い。ハード・ナンバー連発で圧倒する前半をはじめ、爽やかポップスやセンチメンタルな曲、壮大なバラードなど、粒ぞろいの曲が並ぶ。なにより彼女の、凄味のある低音を中心とするヴォーカルの表現力が見事。さすが。
デビュー20周年目の2012年初となるシングルは両A面。コーセー「ESPRIQUE」CMソング「Go Round」はブーピーなベースとサビでのガーリーなメロディ展開がたまらないダンサブルなナンバー。歌唱・楽曲ともにクオリティの高さを見せつけられるフロア・チューン「YEAH-OH」も必聴。
テレビ・ドラマ『私が恋愛できない理由』の主題歌と挿入歌にカップリングを加えた全4曲収録のシングル。エキセントリックな今様R&Bだろうとバラードだろうと、圧倒的な力量で歌いこなし、自らの音楽に染め上げるヴォーカリストとしての実力を遺憾なく発揮している。
1曲目はコーセー“ESPRIQUE”のCMソング、2曲目はテレビ・アニメ『ONE PIECE』の主題歌、3曲目は時代劇ドラマ『テンペスト』の主題歌と、収録曲すべてに強力なタイアップの付いたトリプルA面シングル。どんなタイプの曲でも歌いこなす、ヴォーカリストとしての説得力はすさまじい。
これまでに発表してきた楽曲に、新曲を4曲追加したコラボレーション・アルバム。山下智久、AI、川畑要(CHEMISTRY)、ZEEBRA、リル・ウェイン、土屋アンナなど、さまざまなジャンルの最前線で活躍している人たちを迎え、安室奈美恵ならではの今様R&Bをたっぷり聴かせる。
約2年半ぶり9枚目のオリジナル・アルバム。彼女のヴォーカルを前面に出すだけで終わらず、ビートの強調されたバッキングと拮抗するミックスの曲が大半で、線の細い歌声の奮闘ぶりがけっこう刺激的だ。そういう構成だからこそバラードの「The Meaning Of Us」が目立つと言える。触り甲斐のある24ページのブックレット付き。
「WILD」がコカコーラ・ゼロ、「Dr.」がヴィダル・サスーンのCMソングという強力なダブル・カップリング。けれん満点のアゲアゲ・アレンジもすごいが、そこに埋没することない安室の歌声はもっとすごい。この不況下に一歩も引かない攻めの姿勢には、もはやすがすがしさも。
6年半のサウンド遍歴が詰まった楽曲を、これからの方向性を掲示した華麗な「Do Me More」とキラー・チューン「Sexy Girl」で挟み込む構成は意義深い。当時は冒険と受け取れた音楽とダンスを切り分けぬストイックな楽曲たちが、しっかり本作品に続く一本の軌跡になっていることにいまさら驚く。★
ヴィダルサスーンとのタイアップ・シングルは、シュープリームスとアレサ、アイリーン・キャラを引用。表題に掲げた三つの時代を、メドレーでつなぐという離れ業。彼女自身が闊歩するCM映像ほどの衝撃はなかったが、無敵の存在感で押し切っていく。
2年ぶりのアルバムは、さらにダンサブルな全12曲のヒップホップ作。ジャケットはムチを持った制服姿の安室がフォトジェニック。シングルのPVや本人がツボにはまった脱力系CGアニメとコラボした映像を収録したDVD付き限定盤もあり。
T.Kura、L.L.BROTHERS、michikoをプロデューサーに迎えた、ファンキー&パワフルなグルーヴ・チューン。肉感的な打ち込み、とでも形容すべき高品質のトラックのうえで、スウィート&スムースなヴォーカルが軽やかにステップを踏む、J-POPの金字塔と呼ぶべき名曲。
Nao'ymtの作詞・作曲、プロデュースによるシングル。バウンシーにしてスムースなグルーヴを生み出すトラック、きわめて洋楽的なメロディと切なくて情緒的なリリックの融合、そして、奥深いエモーションを感じさせるヴォーカル。日本のR&Bの高みを示す名曲だ。
両A面シングル。(1)は和製ブラック・ディーヴァの貫禄十分、フロア総立ちの迫力あるダンス・ミュージック。(2)は94年元レベッカのNOKKOの大ヒット曲のカヴァー。原曲よりも大人っぽく静粛としたムード、実力派の余裕でもって聴かせてくれる。
「White Light」は「CAN YOU CELEBRATE?」に通じるクリスマスの夜にぴったりの恋人たちの心温まる幸福ソング。映画『シンシティ』の日本版イメージ・ソングとなった「Violet Sauce」は、英語詞を多用した本格派ミディアム・ダンス・ナンバー。冬の季節にふさわしい両A面シングル。
タイトル曲(1)からして強気の一言。ブロークン・ビーツやバングラ風味も交え、ストリート方面から仕切り直すということか。ブリンブリンなビジュアルとその意気込みとが若干すれ違い気味なのは残念だが、出来は決して悪くない。(12)には隠しトラックが。
約半年ぶりのシングルは共にダンサブル。(1)は沖縄や中東の民俗音楽っぽいメロディの音のリフレインが印象的で、(2)は濃厚なムードを作り上げるタイト&ファットな音の曲だが、はかなげな歌声が耳に残る。金の砂のような盤面のデザインも雰囲気にピッタリ。
両A面シングル。2曲ともにマンダム“ルシード エル”のCMソングになっている。ストリングスや打ち込みアレンジを盛り込みながらも、艶のあるダンス・ナンバー路線は外していない。楽曲そのものはクールだし、彼女のタレントは十二分に活かされている。
タイトル曲は切々と唄い上げるバラードで、カップリングはしとやかなダンス・ナンバーで。どちらも十二分に“巧い”作りであるのだけれど、中庸な仕上がりが裏目に出たか、彼女が唄う意味が感じられなかった。時代性をまとってこそのアムロ節なのにさ。
ミディアム・テンポのダンス・チューンであるが、面白いのはその楽曲だ。極力、音を切り落としたシンプルなトラックで鋭さを増し、彼女のヴォーカルがいかんなく前面に出ているのだ。このクールさは、ダンス・シーンを引っ張ってきた彼女だからこそできることかも。
約3年ぶりとなるオリジナル・アルバム。ブラック・ミュージックに根ざした彼女の理想とするスタイルを具現化し、小室プロデュース時代のイメージを完全に払拭。ダラス・オースティンなどプロデュース陣も充実。まさに入魂のアルバムだ。
すっかり大御所のイメージがついてきた彼女の余裕というか引き出しの多さを感じさせてくれるミディアム・ナンバー。米国のトレンドをうまくとり入れ、作品をキャッチーな雰囲気に様変わりさせる歌唱力はさすがの一言。
90年代以降のアメリカのR&Bシーンを代表するダラス・オースティンをプロデューサーに迎えたマキシ・シングル。肉体的でセクシーなリズム・アレンジとシャープなストリングスをフィーチャーしたサウンド・プロダクトは、文句なくかっこいい。安室のラップにも進歩が感じられる
SUITE CHICを経て発表されたソロ・シングルは本格的なR&B路線。いい感じで気負いが抜け、ぐんと艶を増したヴォーカルは、アーティストとしてのピークを迎えつつあることを示す。一聴地味だが、聴くほどに味わい深い。やはり安室はすごかった。★
今まさに燃え盛る真っ最中の熱愛の歌と、カップリングはそれに反して加速度を増して壊れていく愛。2曲を同じ登場人物と仮定して聴くと、切ないものがある。“言い訳なら聞いてあげるけど、でも決してあなたを許さない”と歌う「Did U」。女は強い。
安室ちゃん本人の作詞によるニュー・シングル。作曲とアレンジはSPEEDなどを手掛けていた葉山ひろあきが担当。一時の超過熱人気を超えて、普通にいい曲を普通に歌い上げることが出来るようになってよかったと思います。「愛」を歌う歌詞もいいのだ。
安室奈美恵のシングル・コレクション第2弾。全曲がミックスまたはヴォーカル、アレンジ違いという別ヴァージョンで収録されていく。産休後のアムロちゃんではなくなった彼女が、自信を持って新しい世界へ進んでいく足跡を辿ることができる編集盤だ。
ストリングスで静かにはじまりグルーヴィな重低音サウンドへと変化していくさまが、気持ちを高揚させる(1)。地球規模の人類愛を語りかけた壮大な詞に、彼女独特の低く粘り強い歌唱が深みを倍増させる。(3)は愛する彼を包み込みたいと願う、切ないラブ・バラード。
ダラス・オースティンが5曲をプロデュース。特に彼の手掛けた(4)(5)(12)などは、世界でも通用するような上質のR&Bやポップスだ。派手な打ち込みは少なく、今までよりおとなしい印象だが、曲ごとに表情を変える安定した歌声が、実力を浮き彫りにするアルバムだ。
いまいちフックが効いていないように思えたダラス・オースティン・プロデュース(1)だが、哀愁味のある曲調がひょっとすると彼なりのJポップとのすりあわせなのかも。小室哲哉の手になるカップリング曲(2)のほうが、日本語が壊れて聴こえるのがおもしろい。
97年の代表曲、言わずと知れた大ヒット曲のリミックス集マキシ。ストリングスなど多く取り入れ、よりエレガントに、全体に大人っぽく仕上がっております。コムロ氏が妊娠&結婚祝いとしてアムロちゃんに贈ったというおめでたい品。パッケージも贈り物っぽい。
CD屋の店頭で聴いた(3)が妙にカッコよかった安室奈美恵のセカンド・ソロ・アルバム。メガ・ヒット、(6)(8)(15)(16)を核にインタールードを散らした構成。何はともあれ初回プレスが300万枚ってのはスゴイ。字面で見るとシュールな散文詩みたいな歌詞もスゴイです。
(6)でガムのCMやってた頃は、ここまで人気者になると思わなかったぜ安室奈美恵。コンセプトは近かったのに何故、パッとしなかったんだTPD。俺の一押しはフィンガー5みたいな(8)。裏ジャケのすみっこにいるスーパーモンキーズがちょっと悲しいが。