収録曲
01SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE
16枚目のアルバム『NO SIDE』のオープニングを飾る雄大なナンバー。ティンパニーやスネアなど、オーケストラ的なアレンジが広大なアフリカの大自然を象徴している。スケールの大きさでは群を抜く1曲。
02ノーサイド
涙を誘うような美しいエレピで始まるライト・バラード。ラグビーをテーマに、試合に負けて肩を落とす“あなた”を見守る女性の歌で、タイトル曲らしい高い完成度を誇る。“ノーサイド”とは試合終了を表す言葉。
03DOWNTOWN BOY
ファンだけでなく一般的にも人気の高いナンバー。ビリー・ジョエルに対抗したようなタイトルだが内容も対称的で、ハイソな家柄のお嬢さんがかつて恋仲にあった不良風少年を思い出すというもの。ストーリー性豊かな好楽曲。
04BLIZZARD
ウィンター・スポーツが大流行したバブル全盛期に“冬の女王”ユーミンが放ったゲレンデ・クラシックスの名曲。メロディが流れれば、否応なくファンタジックな冬山に誘われる必殺のナンバーだ。
05一緒に暮らそう
タイトル通りのほのぼのラブ・ソング。ハッピーな雰囲気を演出する軽やかなシャッフル・リズムやドラマの1シーンのような気の利いた設定が魅力。語りかけるように歌うユーミンが実にキュートなので、淋しい男性諸君にオススメ。
06破れた恋の繕 (なお)し方教えます
魔術をモチーフに取り入れた異色ナンバー。ユーミン得意のストーリー仕立ての恋愛ソングではあるが、フィクション性が高いのが特色。80年代ニュー・ロマンティックの王道をいくような、カラフルなサウンドが聴きどころ。
07午前4時の電話
別れた恋人が電話をしてくるという設定の恋愛ソング。辛くても一度決めた別れは貫くが、一方でわずかに心が揺らいでいる辺りが非常にリアル。“優しいことが残酷になる”など、本質を突いた一言も実にユーミンらしい。
08木枯らしのダイアリー
日記をモチーフにした失恋の歌。恋人と別れて初めて冬を迎えるOLが、日記を読み返すことで当時を思い出してしまう切ない物語。しみじみとした曲調や落ち着いたヴォーカルが、初冬の虚しさをも象徴しているかのよう。
09SHANGRILAをめざせ
アップ・テンポなロック・チューン。“いっしょにみつけよう伝説の国”とひたすら鼓舞するファンタジックなナンバーで、ABBAを彷彿とさせるアグレッシヴでダンサブルなサビが聴きどころ。明らかにライヴ映えする1曲。
10ノーサイド・夏〜空耳のホイッスル
アルバムのラストを飾る壮大なナンバー。タイトル曲「ノーサイド」の続編のような曲名だがテーマはまったく別で、走り続ける少年と何十年か後の老人を線で結ぶようなノスタルジックな歌。透き通るように美しいサビが印象的。