ガイドコメント
1stからわずか3年足らずで、もう9枚目。そしてこの圧倒的クオリティ。恐るべし……。『ペット・サウンズ』ではなく本盤を彼らの最高傑作とするファンも多い。65年3月発表、全米4位。
収録曲
01DO YOU WANNA DANCE
02GOOD TO MY BABY
03DON'T HURT MY LITTLE SISTER
04WHEN I GROW UP (TO BE A MAN)
大人になることへの不安を歌った曲。ハープシコードの使い方、変則的なリズム・パターン、複雑なコーラスなど、レコーディング・アーティストとしてのブライアンとビーチ・ボーイズの成長を感じさせる。コーラスが年齢を数えるアイディアも秀逸。
05HELP ME, RONDA
06DANCE, DANCE, DANCE
躍動感あふれるギター・リフから始まるダンス讃歌。「アイ・ゲット・アラウンド」のスタイルを応用しながら、12弦ギターやカスタネットを効果的に使ったダイナミックなサウンドを作り上げている。ビートルズへの対抗心も感じさせる強力な楽曲。
07PLEASE LET ME WONDER
熱い告白のシーンを歌ったバラッドの名曲。ヴォーカル、コーラス、バッキング・トラックが融合したサウンドの波が聴き手を心地よく飲み込んでくれる。ブライアンのサウンドは“音の壁”というよりもむしろ“音の海”か。山下達郎によるカヴァーも秀逸。
08I'M SO YOUNG
09KISS ME, BABY
1964年、アムステルダム滞在中にブライアンが書いた曲。ヴォーカル、コーラス、バッキング・トラックが一体化したブライアン版“音の壁”が堪能できるバラッドの傑作。やがて『ペット・サウンド』へと繋がる彼ならではのスタイルを試みた最初の1曲。
10SHE KNOWS ME TOO WELL
11IN THE BACK OF MY MIND
12BULL SESSION WITH "BIG DADDY"