収録曲
01ALLENTOWN
02LAURA
ビリーの歌声から曲想や編曲まで、ジョン・レノンを連想しないわけにはいかない曲。サイケデリック時代のビートルズを下敷きにしたようなサウンドは、真夜中に電話をかけてくるローラのマシンになってしまった主人公の心情を反映しているのだろうか。
03PRESSURE
04GOODNIGHT SAIGON
05SHE'S RIGHT ON TIME
恋人を信じる主人公の強い想いが聴き手にも伝染する、パワフルなラブ・ソング。その想いはビリーの歌声にも表われ、さらに狂騒的なサウンドにも反映されている。「彼女は時間通りに帰ってくる」という主人公の確信は、いつのまにか聴き手の確信にもなっている。
06A ROOM OF OUR OWN
“ゲットバック・セッション”でのビートルズを思わせるロックンロール・サウンドに乗って「僕らには僕ら自身の部屋が必要だ」とビリーが歌う。ジョン・レノンを思わせる彼のヴォーカルがイカしてる。
07SUPRISES
いったい何について歌われているのか、まったく分からないにもかかわらず、非常に興味深く聴くことのできる不思議なポップ・ソング。エキゾティックであると同時にドラマティックでもあるサウンドをバックに歌う、ビリーのヴォーカルは甘くドリーミィに響く。
08SCANDINAVIAN SKIES
82年版「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」のような曲。サイケデリックなギミックを詰め込んだサウンド。ジョン・レノンが乗り移ったかのような歌声。ヨーロッパ・ツアーでの出来事をもとにしたらしい寓意的な歌詞。意図は不明だが、面白い試みであることは間違いない。
09WHERE'S THE ORCHESTRA?
アルバム『ナイロン・カーテン』の最終楽章のような美しいバラード。「オーケストラは何処にいる?」と歌っているビリーの背後には、ストリングスやホーン・セクションのサウンドが鳴っている。そして最後に「アレン・タウン」のメロディが引用される。