ビリー・ジョエル / グラス・ハウス [再発]

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ビリー・ジョエル / グラス・ハウス [再発]
CD
収録曲
01YOU MAY BE RIGHT
ガラスの割れる音から始まる曲。サックスのソロをフィーチャーしたロックンロール・サウンドに乗って、ビリーがアグレッシヴに歌う。「僕は狂っているのかも/でも君が間違っているのかも/いや君が正しいのかも」と繰り返すフックが楽しい。全米7位のヒット曲。
02SOMETIMES A FANTASY
電話のプッシュ音から始まる曲。ニューウェイヴ調のヒステリックなロックンロール・サウンドに乗って「これはただのファンタジー」とビリーが歌う。テレフォン・セックスを暗示するような歌詞。「こんなことはしたくないけど寂しくて」という冒頭の一節が怪しい。
03DON'T ASK ME WHY
ビートルズへのオマージュに溢れた曲。ビートルズも愛用していたラテン調のリズムに乗って歌うビリーのヴォーカルは、ジョン+ポールばり。ジョンとポールを模したコーラスもナイス。もちろんタイトルも「アスク・ミー・ホワイ」のアンサー・ソング仕様。
04IT'S STILL ROCK AND ROLL TO ME
05ALL FOR LEYNA
パーカッシヴなピアノの連打が印象的な曲。悪女レイナへの恋心に苦しめられている若者の独白を描いたポップ・ソング。ピアノとシンセサイザーをフィーチャーしたヒステリックなサウンドと、言葉を叩きつけるようなヴォーカルが主人公の心情を象徴している。
06I DON'T WANT TO BE ALONE
やや変則的なレゲエ調ビートから始まる曲。“ひとりぼっちにはなりたくない”というのがこの歌のキーワードで、彼女にそう言われたら断わるのは難しい。出来損ないの擬似レゲエ仕様のリズムが、フックではタフな8ビートへと変化するところがポイント。
07SLEEPING WITH THE TELEVISION ON
真夜中にテレビ放送が終了するSEから始まる曲。跳ねるようなリズムに乗って、スキップするように歌われる風変わりなラブ・ソング。一晩中ワルツを踊っているダイアンに“僕”は語りかける。タイトルにもなっている一節を繰り返すフックが印象的。
08C'ETAIT TOI (YOU WERE THE ONE)
2ndヴァースではビリーがフランス語で歌うスウィートなラブ・ソング。本来ならスロー・バラードになってもおかしくはないタイプの曲だが、強力なビートに乗って「君がオンリー・ワン」と歌われる。フランス語の必然性は微妙だが、似合っていることはたしか。
09CLOSE TO THE BORDERLINE
ニューウェイヴ調の狂騒的なロック・チューン。若き日のエルヴィス・コステロと張り合うかのような、ビリーの饒舌なヴォーカルが楽しめる。さまざまな音を詰め込んだ終盤や間奏のギター・バトルの騒々しさは、ヘヴィ・メタル以上といっても過言ではない。
10THROUGH THE LONG NIGHT
長い物語のエピローグのような2分半のラブ・バラード。「長い夜を一緒に過ごすために君を待つ」と歌うビリーの一人多重唱が楽しめる。これまでの彼ならもっと穏やかな編曲を施しただろうが、ここでの一人多重唱はとても賑やか。だけど、それが楽しい。
仕様
CDエクストラ
アーティスト
  • ビリー・ジョエル
    1949年、米国ニューヨーク生まれ。シンガー・ソングライター。ハッスルズ、アッティラというグループを経た後、71年にソロ・デビュー。73年の『ピアノ・マン』で注目を集め、77年の『ストレンジャー』で人気者になる。82年にはメッセージ性の強い……
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