収録曲
01REINCARNATION
14thアルバムの表題曲。“輪廻転生”をテーマに、2人の愛はいつの時代も世界の何処でも必ず巡り会うと高らかに歌う。電子ドラムなどの80年代らしいサウンドが特徴的。エンディングで炸裂するギター・ソロは圧巻。
02オールマイティー
アルバムでは前曲のギター・ソロから流れるように続く、軽快なポップ・ロック・ナンバー。キャッチーなストリングスやサックス・ブロウなど、華やかなサウンドが魅力。2人の恋をシャーベットやトランプに喩えた、至極ハッピーな1曲。
03NIGHT WALKER
ストレートな8ビートが心地良いミディアム・ポップス。かつての恋人が自分を傷つけて辛いと周りの友人に話している設定で、ゆえに未練が消えないと訴える切ない歌。女性ならではの繊細な心がよく表現された好楽曲。
04星空の誘惑
疾走感あふれるスリリングなナンバー。失恋のショックから異性の友人に愛を求めてしまう衝動的な心情がテーマだが、それを星空のせいにしている点が粋。ストリングスをはじめとする豪華絢爛なアレンジもよい。
05川景色
川辺で過ごした恋人との幸せな一時を綴ったポップ・ナンバー。幸福感に満ちあふれたトロピカルなサウンドとキャッチーなサビが味わいどころ。石川セリのアルバム『メビウス』で提供した楽曲のセルフ・カヴァー。
06ESPER
エフェクトのかかった英語のセリフで始まる、軽快なポップ・ロック・チューン。2人の愛を超能力に見立てた初々しい恋心がテーマ。ほのかなオールディーズ風味も手伝って、幸福感に満ちあふれた楽曲に仕上がっている。
07心のまま
船乗りの視点で綴られるスケールの大きいナンバー。海と空を舞台にしたロマンティシズムあふれる歌詞や美しいサビ・メロディ、広大な海原を感じさせるギター・ソロなどが魅力。とはいえ、エンディングは意外にあっけないのだが。
08ずっとそばに
ファン人気の高いミディアム・ナンバー。ささやくようなAメロ、哀愁漂うマイナー系のBメロ、温もりに満ちたサビと、表情豊かな1曲。母性にも似た深い愛情に満ちた歌詞からはユーミンの温かい人間性を感じ取れる。
09ハートはもうつぶやかない
アルバム冒頭2曲に近い雰囲気のポップ・ロック・ナンバー。終わった愛をテーマにしつつ過度に感傷的にならないスマートな歌詞と、シンセやコーラス、リズム・スタイルなど、80年代テイスト全開のサウンドが特徴的。
10経 (ふ)る時
14thアルバム『REINCARNATION』のラストを鮮やかに飾るバラード曲。さびれたホテルから見える景色の移り変わりを情感豊かに綴ったナンバーで、ユーミンならではの巧みな言葉遣いと鮮明な描写が光る。