ミニ・レビュー
円熟期の巨匠の名演のエッセンスをたっぷり入れ込んでくれた。貴重な彼の歌声も含めた自作自演の数々は言うまでも及ばず、作曲家に寄り添い大いなる共感を持って取り組んでいるのが魅力。明解な分析と的確で無駄のない表現ながら、その底流には熱い思いがいつも流れている。まさに不世出の巨匠だった。
ガイドコメント
2018年に生誕100年を迎えた音楽家、レナード・バーンスタインが指揮をした音源を集めたベスト・アルバム。「ウェスト・サイド・ストーリー」などの自作品をはじめ、ベートーヴェンなどの定番まで、多くの作品を収録。バーンスタインのマルチな魅力を示している。
収録曲
[Disc 1]
01ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」〜マンボ/マリア/バルコニーにて「トゥナイト」/アメリカ/どこかに (バーンスタイン)
02静かな都会 (コープランド)
03交響曲第1番ヘ短調op.10〜第2楽章 Allegro (ショスタコーヴィチ)
04答えられない質問 (アイヴズ)
05行進曲「威風堂々」op.39〜第1番 ニ長調 (エルガー)
06弦楽のためのアダージョop.11 (バーバー)
07バレエ「ファンシー・フリー」〜ビッグ・スタッフ (ブルース) (バーンスタイン)
08スラヴァ!政治的序曲 (バーンスタイン)
09ミュージカル「キャンディード」序曲 (バーンスタイン)
[Disc 2]
01歌劇「カルメン」前奏曲 (ビゼー)
02交響曲第5番嬰ハ短調〜第4楽章 Adagietto (マーラー)
03劇付随音楽「エグモント」op.84〜序曲 (ベートーヴェン)
04交響詩「海」〜第2曲 波の戯れ (ドビュッシー)
05大学祝典序曲op.80 (ブラームス)
06スラヴ舞曲第1番ハ長調op.46-1 (ドヴォルザーク)
07交響曲第4番イ長調op.90「イタリア」〜第4楽章 Saltarello.Presto (メンデルスゾーン)
08交響曲第2番ハ短調「復活」〜第4楽章 原光「おお、くれないの小さなバラよ」 (マーラー)
09スラヴ行進曲op.31 (チャイコフスキー)
10アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618 (モーツァルト)
演奏
レナード・バーンスタイン(指揮, [1] (7)P,VO) [1] (1)ホセ・カレーラス キリ・テ・カナワ タティアナ・トロヤノス ルイーズ・エデイケン マリリン・ホーン オーケストラ&コーラス (2)ニューヨーク・フィルハーモニック フィリップ・スミス(TP) トマス・ステイシー(EHR) (3)シカゴ交響楽団 (4)ニューヨーク・フィルハーモニック (5)BBC交響楽団 (6)(8)(9)ロサンゼルス・フィルハーモニック (7)ディッキー・タラハ(DS) ティシー・ティエールス(G) (8)イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 [2] (1)メトロポリタン歌劇場管弦楽団 (2)(3)(5)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (4)サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団 (6)(7)(9)イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 (8)クリスタ・ルートヴィヒ(A) ニューヨーク・フィルハーモニック (10)バイエルン放送交響楽団 バイエルン放送合唱団